ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)は、米Immersionとの振動コントローラに関する特許訴訟を終結し、Immersionが保有する全技術のポートフォリオを対象とした広範なライセンス契約に合意したと発表しました。
この裁判は、Immersion(イマージョン)が2002年に、SCE、SCEアメリカ、およびMicrosoftの振動コントローラにタッチ式フィードバック関連特許を侵害されたとして起こしたもの。Microsoftは後にImmersionと和解しましたが、SCEは訴訟を続け、一審で敗訴。SCEはこれを不服として控訴し、米連邦控訴裁で争っていました。
Immersionは今回の合意によって、SCEIが既に支払ったライセンス料に加え、過去分の損害賠償、金利、利息、費用などの支払いを受け取るという。SCEIはImmersionが持つ振動コントローラに関するライセンスを取得したとしており、特許の問題はこれで解決したということに。今回の金銭的条件は明らかにされていないませんが、SCEIは2007年1月30日公表のソニー連結業績見通しに対する影響は軽微だとしています。
SCEIが2006年11月11日に発売した最新型の据え置き型ゲーム機「プレイステーション 3」には、SIXAXISという無線コントローラが同梱していますが、「プレイステーション 2」用のコントローラであるDUALSHOCK2に搭載されていた振動機能は省かれ、代わりに傾きなどを検知する6軸検出システムが搭載されていました。これについてSCEI広報担当者は、「SIXAXISに振動機能が搭載されなかったことと、今回の訴訟は全く無関係で、もともと(DUALSHOCK2の振動機能を)そのままつけるつもりはなかった。スーパーコンピュータ並の性能を持ったCellと組み合わせるにふさわしい機能を搭載したいと考えていた」と、訴訟との関係を否定。
また、今回の訴訟終結によって、振動機能が搭載されたSIXASIXが発売されるかについても、「すぐさまSIXAXISに振動機能を搭載することはなく、予定もない」「あらゆる可能性は否定しないが、何も決まっていない」。ただ、Immersionからライセンスを取得していることから、「今後、振動機能を搭載した新たなデバイスを出していく可能性はある。それも現行の振動機能ではなく、もっと新しいものをImmersionとともに開発できればいいのではないか」(同社広報)。
SCEI社長兼グループCOOの平井一夫氏とImmersion社CEO Victor Viegas氏はそれぞれ以下のようにコメント。
Immersion社 CEO Victor Viegas
「この訴訟を終結することができ、大変嬉しく思っています。SCEとの新たな業務提携によって、さらに進化した振動機能を全世界のプレイステーションゲームファンのために役立てていきたいと考えています。今後、プレイステーション製品群へのタッチフィードバック関連技術の搭載に向けて、様々な技術的な提案をしてまいります。」
SCEI 社長 兼 グループCOO 平井一夫
「ユーザーの皆様に常に進化した新しいゲーム体験をお届けできるようイマージョン社と共同で様々な可能性を模索してまいります。新たなパートナーシップを通じ、同社の技術を盛り込んだ新しく、革新的な製品の可能性が広がるものと期待しています。」
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