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[PS3] 『忌火起草 (いまびきそう)』 レビュー・感想  

セガから2007年10月25日に発売、チュンソフト開発のPS3用サウンドノベル『忌火起草 (いまびきそう)』の感想・レビューです。

忌火起草 特典 Blu-ray Disc「忌火起草 生誕編~メイキング オブ 忌火起草~」付き【忌火起草 (いまびきそう)】
公式サイト
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発売元:セガ(開発:チュンソフト)
発売日:2007年10月25日
ハード:PS3


●『忌火起草』とは
本作は、チュンソフト開発&セガ発売の、俗にいうセガ×チュンプロジェクトによるサウンドノベルゲーム。プレイステーション3の性能を生かしたハイビジョン対応&5.1chサラウンド対応ということで「次世代サウンドノベル」とも銘打たれている。テキストとボイスのシンクロ効果やCGに動きがあるリアルタイムエフェクトなど、次世代と呼ぶに相応しい。ジャパニーズホラー次世代サウンドノベルだ。

主人公の牧村弘樹(20歳/大学生)は野草研究サークルに所属しているが、同サークルメンバーの一部がキャンプにてとある合法ドラッグ「ビジョン」を口にする。そのメンバーの1人が幻覚・幻聴に悩まされていることを知ったとほぼ同じくして、キャンプでたまたま一緒だった別の大学の学生たちが次々と謎の焼死を遂げていく事件が発生したことをニュースで知る。しばらくして主人公は、ビジョンを口にしたことがないにも関わらず、焼死した学生たちと同じような幻覚・幻聴に悩まされることになる・・・。

●怖い?
チュンソフト発のサウンドノベルとしては、弟切草に続きおよそ15年ぶりのホラー作品。ハイビジョン対応&5.1chサラウンド対応という「次世代サウンドノベル」ということで恐怖が倍増している部分もあるにはあるのだが、そもそも根本的に精神に訴えかけるような恐怖が、本作には正直あまり無いように感じる。グロテスクな気持ち悪い部分も少なからず含まれているものの多くはなく、シナリオも確かにホラーテイストなのだが、追いつめられるような感覚の恐怖を感じる事は少なく、どちらかというとミステリー寄りな印象が残った。なんていうか、面白い部分もあるのだ。怖いけど面白く、続きが気になる。ついつい時間を忘れて読み進めてしまう、そんなシナリオであった。

●フルボイス&実写
サウンドノベルとしてみると賛否が分かれる"登場人物が実写"に加え、本作はト書きが画面に文字として表示される以外のセリフがフルボイスになっている。登場人物が実写だと、読者に委ねられる想像力が介入する部分が減るなどの意見が聞かれのだが、それに加えて音声フルボイスという仕様なのが本作だ。これだとさらに読者に委ねられる部分が減り、サウンドノベルとしてみると少し物足りない印象を受けたのも事実。しかし次第にこれはこれでいいかなと思うようになっていた。最初感じていた違和感は読み進めていくうちに慣れ消えていくし、ボイスが与える恐怖というのも存在する。ジャンルがホラーだったからこそのフルボイスであるとも思うのだが、その点では成功だと思う。とあるセリフは、本当に怖く不気味だ。映画を見るような気持ちで、画面、声、音楽、効果音を楽しむのが本作を楽しむ方法だろう。

不満としては、フルボイス部分が文字として表示されないが故に、つい聞き逃してしまう時があること。もちろん、上ボタンを押すことでログとしてみる事が出来るのだが、いちいち戻ってみないといけないため、少し"萎える"。字幕のオン/オフがあればよかったのかな、とも思うが文字があるが故に"萎える"こともあるはずなので、聞き逃すことが多いわけではないのでこれでいいのかもしれない。あと、セリフのスキップも出来ない。仕方ないことなのだが、プレイヤーとしては不満が少し残る。

●DUAL SHOCK3の振動機能対応!だが・・・
本作はDUAL SHOCK3の振動機能に対応している。しかし、振動するポイントが多くなく(むしろ少なく)、「あれ?ここで振動しないの?」と思う時すらあり、なんだか拍子ぬけな部分もある。携帯電話の着信バイブの音がいやにリアルなのだが、ここでは何故か振動しない。何故なんだ。

●その他
嬉しかった部分として、「街〜運命の交差点〜」で使われていたTIPのシステムが本作で復活している。マークされている文字が表示されたら、その豆知識などが表示され、シナリオをより深く楽しむことが出来る。また、文章の中から探す「百八怪談集」や時間制限がある選択肢、後戻り不可の選択肢もあり、新世代のサウンドノベルを感じさせる部分も多数ある。

●総評
「ゲーム史上最恐」と謳われているのだが、正直怖くはない。どちらかと言うと面白い。ホラーというジャンル的に好みが分かれる部分が多いと思うのだが、サウンドノベルファンならプレイしてそんはないと思う。チュンソフトらしさはそこかしこに隠れている。ピンクのしおりなどのしおりも多数用意されており、上記した百八怪談集も合わせ、やり込み要素も多数ある。ただ読むだけではなく、ゲーム故にゲーム的な面白さも隠れている。これぞチュンソフトのサウンドノベルの真骨頂ではないだろうか。

関連リンク:
チュンソフト公式:忌火起草
忌火起草 - Wikipedia
ゲーム史上最恐、PS3『忌火起草』 | セガボイス | SEGA
PlayStation.com(Japan)|PS World|インタビュー イシイ ジロウさん

(Remark)
みんぽすより商品を無償借用してレビューしています
・しかしレビューは自由に行えて、事実誤認以外は内容に一切の干渉を受けません
・ブロガーとしての中立性は絶対的に守られています

[ 2007/12/31 23:38 ] ゲームの感想 | TB(0) | CM(0)
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